色彩映画の技術陣の人々は、日本民族の豊富な色彩感と、そして絵巻の伝統で鍛えられたる色彩構成の伝統を、世界にデビューする機会を、今眼前にしたことを強く意識すべきである。
次のことが、一版に注意されるべきであろう。
全色彩トーンを何に置くべきか。
さらに、いかに配置すべきか。
例えば、海の主題を取りあげてそれを貫いてみるごときそれ。あるいは、全体を、淡くするかまたはコントラストを強くするべきか。